人事考課について


Q. 年末賞与等の人事考課を行うにあたっての基本的な考え方を教えて下さい。

A. 公正な人事評価を実現するには、下記の「人事考課5W1H」を念頭に思い浮かべさせてください。「人事考課5W1H」は、人事評価のマナーやルールを示すものです。

・ 誰が、誰を(Who)
人事評価は、前にも説明したように直属の上司が部下を対象に行う「能力の定期検診」作業です。だから直属の上司は、責任をもって部下一人ひとりの評価をしてください。

・ どの期間を対象とするか(When)
人事考課をいつ実施するかは各社まちまちですが、一般に成績考課と勤務態度考課は年二回、能力考課は年一回実施しています。
これは賞与を年二回支給することと関連があります。問題は考課対象期間を忘れないことです。
人事考課を実施するとき、上司は直近1カ月くらいの出来事を思い出して評価しますが、それではルール違反です。
対象期間(大抵半年間)中の部下すべての職務行動や発言などを対象としないと、これもルール違反となります。

・ どこでの執務態度や職務行動を対象とするか(Where)
人事考課の「どこでの」というのは、場所のことです。それは「会社構内」に限定されます。だから遊びに行っていて喧嘩したといった行動は、対象に入りません。ただし、出張期間中は例外です。会社の延長という考え方によるものです。

・ 何を評価するのか(What)
考課の対象となる行動を問うものです。いうまでもなくそれは、職務行動のすべてが対象となります。仕事の仕方、言葉づかい、仕事の出来具合い、仕事に関係する能力などです。

・ 何のために人事評価するのか(Why)
人事考課をする目的ですが、これは部下の能力の定期検診をするためです。
つまり部下一人ひとりの能力の実態をはじめ、仕事の仕方、執務態度、仕事の成果を評価することによって、部下の能力の伸ばすべき方向をつかみ、能力を活用できる仕事や職場を提供するのですが、最終的には、全従業員の、マンパワーをアップすることをねらいとします。

・ どのような方法で評価するのか(How)
これは自社でつくっている人事考課制度に従うことになりますが、これからは各考課要素ごとに絶対考課で評価したいものです。
そのためには、次の「評価者の心得」を併せて留意することです。