遺言書を作成する際のポイントについて


Q.遺言書を作成する際に、気をつけなければならないポイントはありますか?




A.ここでは、税務的な観点から3点ほど述べさせていただきたいと思います。


1.前回の項目で遺言書の種類について言及しておりましたが、実務上からしますとやはり紛失・偽造等のおそれを回避するためには、
公正証書遺言をおすすめします。


2.自分の財産を自由に処分することは当然の権利です。しかし民法では、一定の相続財産を一定の相続人のために保障しています。

これを
「遺留分」といいます。したがって、相続人が有する遺留分を侵すような偏った遺言書を作成したからといって、その遺言書そのものが即無効にはなりませんが、相続後の火種となります。

よって、財産配分の理由も含めて、遺留分を侵害しない範囲での遺言を残されることをおすすめします。



3.さらに、平成15年から「相続時精算課税制度」が創設されております。弊事務所Q&Aにて、少し前にご紹介させていただきました。

ポイントとしては、この制度を利用して生前に贈与するものは、相続時に相続財産に持ち戻されます。

当然のことですが、生前贈与と遺贈(亡くなったらあげる)は異なりますので、既に遺言書を作成しておられる方、あるいはこれから遺言書を作成される予定の方で、この制度を利用して生前に財産を移転した、あるいは移転しようとお考えの方につきましては、
各相続人への相続財産配分のバランスをよくよくご検討の上で遺言書を作成・再作成いただくことをおすすめします。