投資ガイダンス
16.投資のための基礎知識に必要な用語集
                                                   

今月と来月にわたり、「投資のための基礎知識に必要な用語集」をまとめました。
御活用ください。



アセットアロケーション(資産配分)
【あせっとあろけーしょん(しさんはいぶん)】

国内外の株式や債券、キャッシュ(通貨)などに資産を配分することをアセットアロケーションといいます。資産運用の世界では、『アセットアロケーション(資産の組み合わせ方)の決定が運用成績の大半を決定する』といわれるほど重要なプロセスとなっており、年金運用などを手がけるファンドマネージャーはアセットアロケーションを一旦決定すると頻繁に変更することはないといわれます。

インカムゲイン
【いんかむげいん】

株式投資における配当、債券や預金の利息、信託の収益分配金など。投資の収益(リターン)は、インカムゲインとキャピタルゲインを合わせたものをいいます。

インデックスファンド
【いんでっくすふぁんど】

日経平均株価やTOPIXなどのインデックス(指数)に連動した運用成果を目指すファンドをいいます。基本的にファンドに組入れる銘柄を目標とするインデックスの構成銘柄と構成比に合わせることにより運用します。インデックスファンドの運用は、銘柄選択のために大量の情報収集を必要とせず、また、ファンドマネージャーが積極的に運用を行う場合に比べて銘柄入替を行う頻度も少ないことから、運用コストを低く抑えられるメリットがあります。

インフレ
【いんふれ】

インフレーションの略称で、モノの値段が上昇することをいいます。現在のように低成長の経済下ではインフレの影響は見落とされがちですが、消費者物価指数を見ると、30年前に比べるとおよそ3倍になっています。つまり100円で買えたものが30年後の今は300円出さなければ買えないことになります。このようにお金の実質的な価値(購買力)が減少することにより、金融資産の価値が減少することをインフレリスクといいます。

格付け
【かくづけ】

債券の発行体の信用力(元本償還や利払いの確実度)を第三者の格付機関が評価し、AAA(トリプルA)やAA(ダブルA)といった記号を用いてランク付けしたものです。格付機関には米国のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)やムーディーズ、日系では格付投資情報センター(R&I)、日本格付研究所(JCR)などがあります。

信用力

S&P

ムーディーズ

定義

AAA

Aaa

債務履行の確実性は最高水準

投資適格

AA

Aa

債務履行の確実性は極めて高い。

債務履行の確実性は高い。

BBB

Bbb

現在十分な確実性はあるが、将来環境が大きく変化すると確実性が低下する可能性がある。

BB

Bb

当面問題ないが、将来まで確実とは言えない。

投機的

確実性に問題がある。

CCC

Ccc

債務不履行に陥る可能性がある。

CC

Cc

債務不履行に陥る可能性が高い。

債務不履行に陥る可能性が極めて高い。

債務不履行に陥っている。

株式
【かぶしき】

企業が資金調達のために発行する証券の1つです。株式を購入した人はその企業の『株主』(出資者)となり、企業の経営に参加する権利や企業の利益から配当を受ける権利を取得します。

外貨建て資産
【がいかだてしさん】

外国株式、外国債券などのように円以外の通貨で価値(=価格)が表示される資産のことをいいます。例えば、米国企業の株式であれば、米国の株式市場において米ドルによって価格が表示されることから外貨建て資産に該当します。外貨建て資産については為替相場が変動することにより、資産価値が円ベースで下落するリスク(為替リスク)があります。購入時点より『円安』になると利息や償還金の手取り額などで為替差益が生じますが、『円高』になれば逆に為替損が生じます。

元本
【がんぽん】

預金でいえば金融機関に預けたお金。株式や投資信託などの有価証券でいえば購入した金額。元金ということもあります。

キャピタルゲイン
【きゃぴたるげいん】

株式などの有価証券や為替などの価格上昇によって発生する売買差益のことをいいます。価格下落により損失が生じる場合は『キャピタルロス』といいます。

金利
【きんり】

お金を貸借した際に借り手が貸し手に支払うお金の賃借料(利息・利子)のこと。一般に好景気のときはお金の需要が増えることから金利が上昇し、不景気のときは低下します。

景気
【けいき】

『景気がいい』といえば経済活動が活発で、個人消費が好調な時期になります。企業の売上高や利益など業績が拡大し、賃金が増えることにより消費も拡大しますので、企業の生産活動はますます活発になります。しかし、物価が上昇し金利も上昇してくると企業の収益も伸び悩み、次第に景気も悪くなります。これに応じて個人の所得や消費も勢いが落ちますので、企業の生産活動はさらに減少します。景気は『好景気』と『不景気』を繰り返しながら推移しており、景気の循環的な動きを『景気サイクル』と呼びます。景気の動きは株式・金利・為替などの金融マーケットに様々な影響を及ぼしており、金融マーケットの動きを読むには景気が今後どのような方向に動くのか、変化を捉えることが重要です。景気サイクルを見る場合には、好況と不況の時期を細分化して、景気回復期(好況前半)→景気拡大期(好況後半)→景気後退期(不況前半)→景気低迷期(不況後半)の4つの局面に分けて見るのが一般的です。

国際分散投資
【こくさいぶんさんとうし】

国内の証券だけでなく、外貨建ての証券にも広く投資することをいいます。株式や債券の価格はその国の経済動向に大きく左右されますが、世界中を見渡せば必ず景気のいい国もあれば悪い国もあり、世界の証券に分散投資することにより経済変動の影響を緩和し、価格変動のリスクを少なくすることができます。これを国際分散投資効果といいます。実際に訪れたこともないような国の資産に投資することをためらう方もおられるかも知れません。また、日本経済が右肩上がりの成長を続けている時代は国内の資産だけで資金運用しても十分な収益を上げることはできました。しかし、高齢化社会を迎えて低経済成長、低金利が続く現在においては海外への投資にも目を向けることが必要になっています。

債券
【さいけん】

国・地方公共団体や企業がお金を借りるために発行する借用証書のようなものです。債券の保有者に対して、一定期間ごとに利息が支払われ、満期まで保有すれば発行している国や企業などが破綻しない限り、元本が返済されます。国の発行する債券を『国債』、地方公共団体の発行する『地方債』、企業の発行する債券を『社債』と呼びます。一般に信用力の高い債券(国債や優良企業が発行する社債)は利息が低く、信用力の低い企業が発行する債券ほど利息が高くなります。

シティグループ世界国債指数
【してぃぐるーぷせかいこくさいしすう】

シティグループ(Citigroup)社が開発し、発表している世界国債のパフォーマンスを表わす指数。世界主要国の国債の総合利回りを各市場の時価総額で加重平均し指数化したものです。世界債券に投資する債のベンチマークとして用いられます。

シティグループ日本国際指数
【してぃぐるーぷにほんこくさいしすう】

シティグループ(Citigroup)社が開発し、発表している日本国際のパフォーマンスを表わす指数。

信用リスク
【しんようりすく】

国や企業など発行者が万が一破綻した場合、利息が支払われなかったり元本が返済されないケースが生じます。このように発行者が破綻する可能性を『信用リスク』といいます。