投資ガイダンス
17.投資のための基礎知識に必要な用語集(2)
                                                         

先月に引き続き、「投資のための基礎知識に必要な用語集(2)」です。
御活用ください。


定性評価
【ていせいひょうか】

投資信託などの運用評価には『定量評価』と『定性評価』があります。定量評価はあくまで過去の運用成績を分析したものであり、慣れたファンドであると判断するには、過去における優秀な成績だけでなく、将来においても一貫した運用成績を期待できるかどうかが重要なポイントになります。定性評価では@運用機関の安定性、A運用哲学・方針の明確さ、B運用体制・プロセスの一貫性、Cファンドマネージャーの資質などを評価しており、ファンドの運用成績が明確な運用方針に基づいて一貫した運用体制・プロセスによって達成されたものであるならば、今後も継続した運用成績が見込まれます。

定量評価
【ていりょうひょうか】

定量評価は過去の運用成績に基づいてファンドの優劣を評価するものです。現在、いくつかの評価機関が独自の定量評価に基づくレーティング情報(多くの場合★印を用いた5段階評価)を提供しており、ファンドを選択する際の参考になります。

(評価)

(レーティング)

最上位

・・・・・・

★★★★★

平均以上

・・・・・・

★★★★

平   均

・・・・・・

★★★

平均以下

・・・・・・

★★

最下位

・・・・・・

投資信託
【とうししんたく】

複数の投資家から集めた資金を専門家(ファンドマネージャー)が株式や債券などに分散投資し、その運用成果を投資家に分配する金融商品です。投資家は投資信託を通じて様々な金融商品や市場(国)へ投資することができます。投資信託は預金と異なり元本が保証されておらず、運用成果がプラスであってもマイナスであってもその結果は投資家が負います。

ドルコスト平均法
【どるこすとへいきんほう】

株式など価格が変動する商品を定期的に、継続して、一定金額ずつ購入する投資手法のことをドルコスト平均法といいます。株式や株式を投資対象とする投資信託では価格が上下に大きく変動しますので、一度にまとめて投資するとタイミングによっては高値で買ってしまうリスクがあります。しかし、ドルコスト平均法では投資機会を分散して継続的に投資することにより、高値で買い過ぎたり、安値で買い損ねたりするリスクを回避できます。また、継続して一定金額の投資商品を購入することにより、価格が高い時は買付数量が減り、逆に低い時には買付数量が自動的に増えることから、平均購入価格を低く抑える効果があります。

日経平均株価
【にっけいへいきんかぶか】

東京証券取引所第1部上場銘柄のうち、市場を代表する225銘柄を対象とした株価指数で、株式市場全体の動きを表す代表的な指標です。日本経済新聞社が作成しており、日経225、日経ダウとも呼ばれます。基準日(1949516日)を100とし、全対象銘柄を1株ずつ保有した場合の長期的な株式投資価値の推移を表しますが、発行株数が少なく株価の高い株(値がさ株)の値動きに影響されやすい面があります。

配当
【はいとう】

企業が事業活動によって得た利益の中から株主に対して分配されるお金のことです。

標準偏差

【ひょうじゅんへんさ】

資産運用の世界ではリスクを測る指標として、統計学の『標準偏差』(ひょうじゅんへんさ)を一般的に用いています。標準偏差と言うと難しく聞こえるかも知れませんが、簡単に言えば『収益が上下にどれだけ変動するかを数値化したもの』です。標準偏差が大きいほど収益の変動が大きくリスクの高い金融商品であることを表します。リスクの低い金融商品ほど標準偏差は小さくなります。

複利
【ふくり】

一定期間ごとに受け取った収益を再び投資することにより得られる収益(孫収益)を含めてリターンを計算する考え方のことをいいます。日本では今まで『単利』のほうが一般的であり、『複利』の考え方には馴染みがないかもしれません。しかし、投資のリターンは『複利』で考えるのが基本であり、特に長期で運用する場合は再投資を考慮する『複利』の考え方がとても重要になります。

ファンドマネージャー
【ふぁんどまねーじゃー】

経営が破綻して、預金の払い戻しができなくなった金融機関に代わって預金保険機構が預金を預金者に払い戻すことをペイオフといいます。金融機関が破綻した場合、1,000万円までの元本とその利息は全額保護されますが、それを超える部分については全額返済されない可能性があります。(但し、無利息、要求払い、決済サービス提供の3条件を満たす決済用預金は全額保護されます。

ベンチマーク
【べんちまーく】

ベンチマークは資産運用の成績を評価するために用いる『モノサシ』(基準)のようなもので、株式や債券など投資対象となる資産の平均的なリターンを表します。TOPIX(東証株価指数)やMSCI世界株式指数などのインデックス(指数)がベンチマークとして用いられます。例えば、日本の株式に投資する投資信託の場合、さほど運用がうまくなくても相場が上昇すれば高いリターンをあげることができます。投資信託の運用成績をベンチマークと比較して、リターンがベンチマーク(市場平均)をどれだけ上回ることができたのかをみることにより、投資信託を運用するファンドマネージャーの真の能力を把握することができます。

ペイオフ
【ぺいおふ】

経営が破綻して、預金の払い戻しができなくなった金融機関に代わって預金保険機構が預金を預金者に払い戻すことをペイオフといいます。20024月以降、金融機関が破綻した場合1,000万円までの元本と利息は全額保証されますが、これを超える部分については全額返済されない可能性があります。

ポートフォリオ
【ぽーとふぉりお】

ポートフォリオの語源をたどると、『ポート』とは運ぶこと、『フォリオ』は書類を意味しています。つまり元々は書類を運ぶための『紙ばさみ』を意味しており、株式や債券などの有価証券を『紙ばさみ』に挟んで保管することが多かったことから、現在では『株式、債権、投資信託などの金融商品の組み合せや資産構成そのもの』を指すようになったといわれます。

目論見書
【もくろみしょ】

投資信託などの有価証券を募集・販売する際に交付される商品説明書のようなものです。投資信託の目論見書には運用の基本方針、主な投資対象、手数料など投資信託に関する重要な情報が記載されており、投資信託を購入する際には入手しておく必要があります。200012月からはすべての投資信託について目論見書が作成されており、金融機関は募集・販売の際には目論見書を必ず交付することが義務づけられています(証券取引法)。

預金保険制度
【よきんほけんせいど】

経営が破綻して、預金の払い戻しができなくなった金融機関に代わって預金保険機構が預金を預金者に払い戻す制度です。預金保険法に基づき、19711月に預金保険機構が特別法人として設立されています。

ライフサイクルファンド
【らいふさいくるふぁんど】

投資家の年齢やライフスタイルに応じてアセットアロケーション(資産配分)が異なる一連のファンド群を総称したものです。『投資経験が少なく自分に適した資産配分がわからない』あるいは『ファンドの本数が多く選択に迷ってしまう』といった投資家向けに、手軽に資産配分を行える商品として開発されたものです。ライフサイクルファンドでは株式や債券、通貨など複数の資産に投資しますが、一般的に若年層は株式比率が高いファンド、高年齢層は株式比率が低いファンドに投資するほうがいいと考えられています。

リスク許容度
【りすくきょようど】

どの程度のリスクなら受け入れることができるのか、その許容範囲を示すものです。リスク許容度はその人の性格や年齢、投資目的、収入、資産状況によって異なりますが、一般に投資期間が長い場合はリスク許容度が高く、短い場合は低いといわれます。

数字

72の法則
【72のほうそく】

手元に1,000万円の資金があるとして、これを2倍にするために必要な年数や利回りはどれくらいになるのでしょうか?これを簡単に知る方法が『72の法則』と呼ばれるものです。例えば、利回りが4%の場合、法則を用いると72を4で割った答えが資産を2倍にするために必要な年数ですから、答えは18年です。もし10年で2倍にしたいと考えるならば7.2%(=72÷10)の利回りで運用する必要があります。(注)利回り水準が低いケースでは誤差が大きくなります。

MSCI世界株式指数
【MSCIせかいかぶしきしすう】

モルガンスタンレーキャピタルインターナショナル(Morgan Stanley Capital International)社が開発し、発表している世界株式のパフォーマンスを表す指数です。主要先進国23カ国の株式を対象とし、時価総額ベースで世界の株式市場の約60%を網羅しています。世界株式に投資する際の代表的なベンチマークです。

MMF
【マネー・マネージメント・ファンド】

コールや譲渡性預金(CD)、コマーシャルペーパー(CP)などの短期金融商品や残存期間の短い公社債を主な投資対象とする追加型公社債投資信託。毎日決算を行い、分配金は運用実績により毎日変動します。分配金は毎月末に一括して再投資されます。

TOPIX(東証株価指数)
【とぴっくす(とうしょうかぶかしすう)】

東京証券取引所が日々計算し発表している株価指数で、東証第1部全銘柄の毎日の時価総額(=株価×発行済株式数)を基準日(196814日)の時価総額で割ることにより計算されます。日経平均株価とともに市場全体の動きを表わす指標として用いられますが、日経平均株価が単純平均であるのに対し、TOPIXは発行済株式数による加重平均となっており、時価総額の大きい株(大型株)の値動きに影響されやすい面があります。

TTBレート
【TTBれーと】

電信買相場(Telegraphic Transfer Buying Rate)のことで、金融機関が顧客より外貨を購入する際の為替レートをいいます。顧客側から見れば、外貨を円に戻す際に適用される為替レートになります。

TTSレート
【TTSれーと】

電信売相場(Telegraphic Transfer Selling Rate)のことで、金融機関が顧客に対し外貨を売る際の為替レートをいいます。顧客側から見れば、円を外貨に替える際に適用される為替レートになります。