投資ガイダンス
7.リスクの見方に慣れよう
                                                   

                                               

リターンの分布と標準偏差

上記グラフは日本株式および日本債券について、それぞれを代表するインデックスデータを用いて、過去20年間の月間リターンの分布を表したものです。両グラフとも中央付近のリターンほど発生頻度が高く、中央から離れると発生頻度は少なくなっていますが、上方(右側)にも下方(左側)にも変動していることを示しています。

特に日本株式は上下の変動が大きく、日本債券と比べて裾野がより広がった分布になっています。月間リターンの分布を見ると、日本株式は概ね-12%〜15%、日本債券では概ね-3%4%の範囲となっています。実際に日本株式と日本債券のリスク(標準偏差)を測ってみると、日本株式は日本債券に比較して5倍近いリスクになっており、リスクの大きさはリターンの分布の程度を表しています。


標準偏差の確率論的な見方


もう少し詳しくリターンの分布を見てみると、平均値から上下に標準偏差を概ね2倍した値をとった範囲にリターンが収まっているように見えます。実は標準偏差は統計・確率論から見てある特徴を持っており、標準偏差は一定の確率の下で収益が変動する範囲を示しています。

具体的な数字をあげて説明すると、だいたい68%(約23)の確率でリターンは平均値±1標準偏差の範囲に収まります。また、平均値±2標準偏差で見れば、95%ぐらいの確率でリターンが変動しうる範囲を示しています。

資産運用の実務では、ある投資したときに想定される最大損失額として、投資したお金(投資元本)に対して『リターンから標準偏差を2倍したものを引いた比率』を乗じた金額を用いることがあります。標準偏差の確率論的な見方を覚えて、投資のリスクを具体的にイメージすることができれば、投資商品や投資金額を検討するうえで役立ちます。